生神さまっ!

「…父さん、取り消してくれ。

あの言葉を。


そしてもう一度やり直そう、と…冬夜にいってくれないか」




「…今さら、昔言ったことを取り消すことなどできない。


それにあれは、全て本心だ。

今まで辛いことから逃げていたあいつは、知るべきだったんだよ、現実に」




オーナーさんが、静かに口を開く。

なぜかその動作がゆっくりに見えて、気付く。


ああ、これから何を言われるのか、なんとなく私は知っている。



人は直感で、悪い予感は当たるのだ。





…秋。


お父さんに、私の全てを否定するような言葉を言われた時。


こんな風に、動く口が…とてもゆっくりと動いて見えたのだ。








「お前は私の本当の子供ではない。


本当の子供でもないのにその力を買ってやり、豊かな暮らしをさせてやっているのだから、


その力を私のために使うのは当然だ」






子供は親を信じているのだ。

本人に向かい口では嫌いと言えるのは、どこか親からの愛を感じているから言えるのだ。



けど、それが全て嘘で、今までの時間が全て作り物であると知った時、人は。子供は。





『…もう、どうでもいいや』




全ての希望を失い、

諦め、



期待をしなくなる。






自分にも、親にも。