生神さまっ!

「…きっかけは些細なものだったんだよ。


俺が疲れ果てたまま、枷が外れてることも忘れ、ここで眠りについた。


生憎俺は寒さを感じないから、普通に。



起きた時、俺の体は冬夜のものだった」




冬斗は少し笑いながら淡々と話す。


…冬夜が起きた時。


外れてるとはいえ、自分の至る所にある鎖と枷。


冬夜が自分の怪我のことをどう思っていたかは知らないけれど、傷の場所と枷の位置は一致していたのだろうか。




「…そこで、冬夜は全てを思い出したんだよ。


そして、感じてしまった。


自分の体の中に、自分が知らない自分がいることに。


自分が作りあげた、俺がいることに」





冬夜のその時の気持ちは、もちろん分からない。


けれど、罪悪感も嫌悪感も、恐怖感も…様々なものを知ってしまったのだろう。