生神さまっ!

次第にお父さんは、殴ったり蹴ったりする場所を"考える"ようになっていた。



…それが分かった時、絶望というのだろうか。


希望の光が途絶えて、僅かな望みも消えて。




もうなにも求めまい、と誓った。





まだ、感情をコントロールできないで殴ったり蹴ったりするのなら良かった。


自分で分かっていて殴ったり蹴ったりする…もうそれを悪いとも思わない父の姿を見て、もう戻れないのかもしれないと思う。



けど…今回の旅行では、今までと打って変わって静かだ。


以前の、両親のようだった。





「秋奈、起きてるー?

早く準備しなさい、もう朝食の時間よ」




ノックをしてから入ってきた母親に笑顔を見せ「分かった」と告げる。


「そう、じゃあ早く来なさいね」



笑顔を浮かべて消えた母親。


近くの鏡にうつる私の笑顔。




ああ。

似てない、なあ。