生神さまっ!




「…秋奈」




僕の声は届かないだろう。


辛そうに眉根を寄せる彼女を見ながらそう思った。




姉からよく言われた。


『あなたは賢く生きなさい』と。


正しいことだけが全てではないのだと。




大好きな姉は、そんな僕が嫌いだったらしい。



でも、それでも…簡単に性格なんて変えられるはずがない。




僕は、間違っていたのだろうか。





「…ごめん」




僕の言葉は、届かない。


夢を見ているであろう君に、届かない。




早く目覚めて。


じゃなきゃ、間に合わない。




彼が、帰ってきてしまう。


…君にしか、止められないんだよ。





……秋奈。