肌を突き刺すような寒さに耐え、コートを握りしめた。 私はまた、屋上に来ている。 …2日目の、夜。 開いていたエレベーター脇の扉から。 けど、屋上には誰もいない。 枷も、柵に繋がれていない。 …どうゆうこと…? 「秋奈」 その声に反射的に振り向く。 目の前…屋上の扉の前には、彼がいた。 「…こんばんは、秋奈」 「…こんばんは、……っ」 「…ああ、名前? 今の俺は、冬斗。っていうか、昨日の夜からずっと冬斗だよ」