生神さまっ!





「………ん、……」




唇の隙間から出た自分の声に、目を開く。




「……え…?」




…なんで。

ここ…ホテルの、ベッドの上。




だって私、屋上に…





「秋奈」



コンコンとノックされた扉の向こうから聞こえた声に「はい」と反射的に言う。




「そろそろ起きなさい。もう朝食の時間よ。

あと15分ぐらいで出たいから、急いで準備してね」



「…はい、分かりました」





…夢、か。
夢、だったのだ。





あれは紛れもない、夢だったのだ。

ふと、カーテンで締め切られた窓を見る。



そして静かに、開けた。





…雪が降っていた。



しんしんと、雪が、降り続けていた。