生神さまっ!

「…くら、い…」



非常灯の緑色の光が反射する廊下は薄明かりしかついておらず、とても不気味だ。


それでも、ただなんとなく…部屋から抜け出したかった。




けどどこに行くあてもない。

エレベーター前にきてみたけど、降りてもどこへ行けば良いか分からない。




「…帰ろ」




そう思って、体の進行方向を変えた時。

見えたのだ。


エレベーター脇に、わずかに開いているドア、が。




「…たちいり、きんしなのに…」




好奇心というのは恐ろしいもので。

滅多なことでは死なないと言われる猫をも殺すと言われている好奇心に私は負けてしまう。



そっとそのドアを、開いてしまったのだ。


奥に見えたのは、階段だった。



私はただただ、上に向かって歩いていく。


そして…1つのドアが、見えた時。




その扉を、開いたのだ。