訪れた沈黙は、たぶん、数秒だった。


けど私の体内時計ではそれはとても長いように感じられ、ツクヨミ様の綺麗な目を見つめることも怖くなってきていた。




「…なぜ、そう思う」



「……」



「…理由があるはずだろ。

なんとなく、では済まされないことを今君は言ったんだ。



…姉さんの期待を、裏切るきか」




震えているかも、と思ったけど、私の手は震えていなかった。


ただ、口が重い。開かない。開けない。


でも、伝えなきゃいけない。




「…なんだ、やはり嘘…」
「違います!」



食い気味に言ってしまったせいか、ツクヨミ様の目が少し見開かれた。


けどその美しい目を少し細めると「言ってみろ」と低い声で言う。