「そういえば、だけどさ」




無事秋の封印を解いて、12月に入った。


特になんともない…とは言い切れない1ヶ月だった。





春、夏に続いて秋の解放も成功した私たち生神4人の名は天界中にまた知れ渡り、季節取り返し成功の線が濃厚になってきたということで多くの神達が喜んだ。



スサノオのことをよく思っていない人達が大半だから、かなり期待されてしまっている。



そして、ついに12月。



"最後の季節"がやってきて、早1週間が経っていた。





いつも通り広場にいて勉強をしていると、夏樹が何かを思い出したかのように言ったのが始まり。





「なにが『そういえば』なのー？」



「いやー…

ほら、あの人結局どうなったのかなーって」