少し上げた片手を下ろした冬斗が口を開く。



「スサノオ一派の3人が全員スサノオに拾われた身であるということは本当なんですか」



「ええ…ほぼ確信しています。

あの方々の忠誠心は、全てそこから来ていると言ってもおかしくはないですから」




「へえ…やっぱりそうなんですか」




少し頷いた冬斗を横目でちらり、と見る。


春夏秋冬。そう並んでアマテラス様と向かいに座る私達。




隣には冬斗。

……色々あって今日屋敷へ帰って…1回泥のように眠って。



いつの間にか1日が過ぎて、もう夜の8時。


冬斗は私にも誰にも…普通に、当たり前のように話してくれる。




あの黒い黒い目を見るまでは。


それが普通だったのに。





「…道真の気まぐれもあり、白の玉はこちらにありますし。


すぐに取り掛かりましょう、封印の解除に。




…と言いたい所ですけれど。

佐保、筒…


…竜田は今いるのですか?」