「もちろん!


…ただ、まだ分からないことがいっぱいあるし、今でもこの状況を信じきれてないから…



1つ1つ、教えてね」





右手を差し出して、ぎゅっと春乃の震えを止めた。



ありがとう、と。



小さな声で言った春乃は、満面の笑みを浮かべている。





「俺達も忘れるなよ?


…さっきも言ったとおり、スサノオの手はいつ回るか分からない。


一緒に準備して、玉を…季節を、取り戻すぞ」




「よっし!


"四季の生神"、



全員集合だな!!」






夏樹の声に、私も笑顔になる。





半信半疑の状態で、この事情に突っ込んじゃダメなのかもしれない。





でも…






私ももし、"四季の生神"の1人なら。





…いや、やっぱりそんなの関係なく。







「私も…大好きな季節を、取り戻したい!」