私の横にいたツクヨミが、見るからに不機嫌そうになる。
…素直と言えばいいのか、分かりやすいと言えばいいのか。
少なからず彼は、道真の言葉で気分をよっぽど害したらしい。
「…これだから嫌いだよ、"成り上がり"はね」
「成り上がりに負ける神がこの世界にはごまんといますがねえ」
「その記録…
…止めてあげるよ!!」
ヒュンッ!と風を切る音が聞こえたと思った刹那、ドオオオオオン!!と何かがぶつかり合う音。
急いで前に目を向けると、いつの間にかその場所にツクヨミと道真がいた。
「…あなたさまは、中々楽しめそうですねえ」
「……言っておくけどね。
……僕は弟が、大っ嫌いなんだ」
ツクヨミの手が闇色に包まれたかと思うと、その禍々しい闇色の何かが道真に向かう…
けどそれを避けた道真は逆手に手を上げたままになってるツクヨミの腕を取って、身を翻す…!!
…素直と言えばいいのか、分かりやすいと言えばいいのか。
少なからず彼は、道真の言葉で気分をよっぽど害したらしい。
「…これだから嫌いだよ、"成り上がり"はね」
「成り上がりに負ける神がこの世界にはごまんといますがねえ」
「その記録…
…止めてあげるよ!!」
ヒュンッ!と風を切る音が聞こえたと思った刹那、ドオオオオオン!!と何かがぶつかり合う音。
急いで前に目を向けると、いつの間にかその場所にツクヨミと道真がいた。
「…あなたさまは、中々楽しめそうですねえ」
「……言っておくけどね。
……僕は弟が、大っ嫌いなんだ」
ツクヨミの手が闇色に包まれたかと思うと、その禍々しい闇色の何かが道真に向かう…
けどそれを避けた道真は逆手に手を上げたままになってるツクヨミの腕を取って、身を翻す…!!