生神さまっ!

「…秋奈さま、それをわたしに」



「……」



私は刃の部分を掴んだまま、彼に手渡す。


ありがとうございます、彼はそう言ってそれを受け取り……




「…お前が相手なら別にいい」




……目の前に、赤が舞う。






「…なるほど。これを狙っていたのですねえ」



「…返してもらうから」




いつの間にか私の横にいた黒髪の彼は。


私が道真に手渡したはずの日本刀を持っていて。

道真の日本刀を受け取るはずだった右手には、赤い線が生まれていた。




今の一瞬で…道真から、奪い取った?




…なんて、スピードだろう。




「…これだから厄介ですねえ。


私の血を、無駄にしたくはなかったのですが」