生神さまっ!

彼がそう言った時。

1つの影が大きく上に…跳ぶ。




それが道真じゃない…そう分かると、私は飛び出していた。




間に合って…!
間に合って、お願い…!!



足と腕に力を込め一気に体勢を立て直し、走り出す。




「秋奈!?おい!!戻ってこい!!」




赤髪の彼の声なんて聞こえないフリをした。

私は…



地にとどまっていた1つの影の前に、飛び出す。





「…さすが、とでも良いましょうかねえ」





少し息が乱れているその声が聞こえた時…空に跳んでいた1つの影が、私の喉元を……


ブン!!と刃は空を切る音を感じ、目を閉じる。





「…あき、な…?」





……薄く目を開けた。

喉の前には…長い日本刀が煌めいている。




そして…目の前に迫っていたのは、

黒い髪の毛に、




黒い目をした人。