生神さまっ!

「現人神サイキョウと、生神サイキョウの戦いなんて。

そうそう見れないと思うぜ、俺は」



「…サイキョウ…?」



「そ」



右手で左肩を抑えながら…彼を見る。

体がうまく動けなくなるのを分かってるから…こんな余裕そうなのか…




「道真は、現人神で最も強い…最強。

この広い天界でも、彼に勝る神は数少ないかもしれないな」



「…じゃあ、あの黒髪の方は…」



「黒髪って…冬斗だろ?」




ふゆ、と…

……冬斗…




「冬斗は…生神最強なの?」



「ん…ちょっと違う」




目にも留まらぬ速さで激しい攻防が繰り広げられているのが、影から30m以上離れてるこちらからでも分かる。


私に女の子とこの男の子を担当させて手いっぱいにさせ…その隙に、道真に…?




「秋奈、アイツはなんのサイキョウだと思う?」



「…知らない」



「だろうね。知ってるのは俺とアマテラスの他にいるか分からないし」




ははっと笑う彼は、少し目を細める。




「アイツはさ…


最狂なんだよ」