生神さまっ!

「分かる…それは、あなたのことを、です」


「私…?」




…記憶を思い返してみても…道真に会った記憶は、ない。




「もっと思い出してみてください。


あなたさまの、悲劇が始まった頃を」




「っ、!!」




そんなことを聞いたら…嫌でも、あの頃の映像が脳裏に鮮明に浮かび上がる。



お父さんの振り上げられた手、お母さんの私を見る目…


1人で泣いてた夜、亮太に罪を被らせた夜…




思い出したくない思い出が次々と脳裏に溢れて、止まらない。


頭を抑えたくなるほど、クラクラする。

その感情の揺れのせいなのか…手にのせていた白の玉が、地面に落ちた。





「…あなたさまに白は似合っていますねえ。


ただ、

わたくしも…一応、白の者なのですよ」