「秋奈様が…!?」


「彼女、付き人もいないから…」


「こんなことなら、やはり無理矢理にでも付き人をつけさせた方が良かったのでは…」




とたん、騒がしくなる広間。


俺は…いつもならまとめるけど、そんな気にもなれなくて。



大きい声を出すつもりで、口を開け…




「静かにしてください。ギャーギャー騒いだところで秋奈様は戻らないではありませんか。

菅原道真、彼は現人神最強と謳われる方です…
すぐに戦闘部隊に連絡するのが僕たちの役目ではないですか?」




…静まり返る広間。


けどすぐにまた人々は動きだし、「戦闘部隊に連絡します!」「では、私は武器の調達を…」「薬品庫見てきます!」だの、動き出す。




「…元彰。ありがとう」



「…僕はあなたの付き人ですからね」



…優秀な付き人を得たものだ。

俺は深くうなずくと、そのまま準備を始める。



今は午後の6時40分。


深夜0時には出発をしたい。