気付けば、そう言っていた。



春乃も夏樹も…こっちを見て…すぐにうなずいた。




「…秋奈を、助けよう」




「…もちろん」


「そうに決まってる」




なんで、気付けなかったんだろう。

いつだって自分は、彼女に助けられていた。



いつだって自分は、

彼女を助けられなかった。




「アマテラス様に、連絡しなきゃ…だよね?」



「ああ、うん…

…春乃、しといてくれる?俺と夏樹は…ちょっと屋敷の人たちに一言言ってくるから」




「う、うん!

分かった!」




アマテラス様からはテレパシーみたいなやつで会話できるけど、こちらから会話する手段は…すごい原始的だけど、手紙のようなものを送るしかない。


配達専門の人に急いで頼まなきゃいけない。



ただ、俺らからアマテラス様宛て、そして緊急となれば…早くて1時間で届くはずだ。





俺と夏樹はすぐに屋敷の人を全員あつめ、秋奈のことを伝える。