生神さまっ!

すぐに反応した私の脳は、手から赤い光となって効果を表した。




手を思いっきり横に振ると、一緒に赤の光が揺れ、彼へと襲う…!





光一つ一つは、鋭利なものと考えていい。


真っ赤なもみじの形をしたその光は、目にもとまらぬ速さで目の前の男のもとへ…!






「…今はこうゆうこと、したくありません」








…一瞬で。



一瞬で、赤の光は消え去った。




「…足りない、か…」




なんとなく分かっていたけど。


私の力は、まだまだ不十分だ。



3人に比べたら、今はやっと術のコントロールが効くようになったレベルで…


…彼を倒すなんて、無理に決まっていた。





「一応わたし、現人神最強の力というものを得ていましてねえ。


…今の一撃、素晴らしかったですよ。卑弥呼さまは速い攻撃に疎いですから、彼女になら当たっていた確率は高いでしょう。



…まあ、卑弥呼さまはもう、いないのですがねえ」






目の前の男…道真は、薄い笑みを浮かべたまま。



何も言葉が出なくて、ただ黙って彼の言葉を聞く。