生神さまっ!

なかなかの美青年だけど…分かる。



彼は、こっち側じゃない。





「…冷静なんですねえ」




「それほどでも…

…内心は結構焦ってるけど」




「ふふ、それでも大したものですねえ。


…お会いできて光栄です、

”秋”の生神よ…」





彼は、笑う。


20代半ばに見えたけど…
少し近づいて、よく見えるようになって…案外同い年ぐらいの顔つきをしていることが分かる。





後ずさる。

けど、もうすぐ行けば壁だ。


それを分かってでも…後ろへ下がっていく。





「…もしかしなくても、あなたは…」





「……私の名は、菅原道真。

しがない…秋の現人神をやっております」




「っ、!!」





手を前に出して、集中する。

イメージするんだ。


術を出す、イメージを。