「…ありがとうございます」



「だから私、恩返しで…頑張ります!

楽しい季節、取り戻してみせますから!


…待っててくださいね!絶対、全ての季節を天界に戻して…



…アマテラス様とスサノオが、もう1度話せるよう…頑張ります」




「………私はなんと幸運な者なのでしょうね。
とても、恵まれています…ええ。

ありがとう、秋奈。


私はあなたを救ったとは言い切れません。それでもあなたの傷を作ったのは私でもあります」



しかし、と続けられた声に、耳を傾ける。




「私1人ではあなたを助けられなかった。
あなたを助けたのは、本当はあの子ですし。今あなたが楽しいと思えるのは春乃達がいたかたです。


けれど…

…恩返し、楽しみにしいますね」



アマテラス様が笑ったのが、何となく分かった。


心の奥が、暖かいもので包まれたような気がした。



…そういえば、私は…最初、アマテラス様に冷たい心を持ってるって言われたっけ。

今もそれは、変わらないだろう。あの時の傷は、一生残る。


でも、

その傷以上に…楽しいことをこれから経験しておこう。




私も笑顔でうなずいた。

きっとこの笑顔が、アマテラス様に通じてることを祈りながら。