生神さまっ!

「4つの玉は、季節の神4人が作り出したもの。

半分近い季節の力をその玉に入れてたからね、スサノオが術で玉を封印したせいで、天界の季節が消えたんだよな」




夏樹、全然軽い話じゃないよ。



なんでそんなケロっとし顔で言えるの…!




「夏樹は深刻に考えろ、もっと。


…ま、それはさておき、それで俺らの出番がやっときたわけ。

スサノオはこれを期に、4人の季節の神の力までをも封印して、季節を天界からだけでなく人界からも取ろうとしてる。


それを阻止するために…俺らが地上に産み落とされた。

それが、16、17年前…季節は違うけど」




「な、なんで私達はずっと魂だけ?だったのに、急に?」



おかしいんじゃない!?



そんななんで魂だけの存在が突然…!?




「あー、そういえば言ってなかったよ2人共ー!


あたしが説明するね!」




ごっほん!とわざとらしい咳払いをした春乃は、胸を張って声高らかに言う。



「あたし達もね、季節の神様達からたくさんの季節力を預かってるの!だから最終的に、


季節の神様4人、

玉4つ、

あたし達4人。


の力を封印しない限り、季節は全てから奪えないの!」




「春乃の言う通り!

俺達は人界にいることによって、まあ安全の身になれたわけ。


スサノオはすごく強い力を持ってるけど、人界を荒らす力があるかというのはまた別で…とにかく、人界にいる俺らには手を出せなかったんだよ」



「けど、最近になってそれが変わった」




冬斗の声が、目が変わる。



思わず息を飲み、その先の言葉をただ待つ…




「スサノオは俺らの魂が人界に産み落とされてから本当わずかの時間…


確か、魂が産み落とされて10年ぐらいでその力を身につけてしまった。


そのせいで、逆に人間として生きてる俺らは約6年前…安全から危険な状態へ。

危険な人界にいるよりは、


"力"を発揮できる天界の方がまだ安全」