生神さまっ!

「俺らはね、ただの神じゃない。

"生神"なんだよ、秋奈。


俺は夏の神から作られたし、秋奈は秋の神から作られてんだよ」




「つまりあたしは春の神様から作られたってことなの!」



「俺はもちろん冬…


俺ら4人は、魂だけはもう何千年も生きているんだ」




…なん、ぜん、ねん…?



私…16歳だよね?100倍してもまだ1600歳…いや、人間が生きることができるのは最高でも150歳って聞いたことある…



ダメだ、頭が痛くなってきた。



そんな私はお構いなしに、3人は私を見て笑ってる。



いい笑い者だよこれじゃあ!1人だけ理解できてないんだもん、そりゃそうだけどさあ!




「夢みたいな話だけど、本当の話なんだよなー!

いつ季節が消えそうになっても大丈夫なように、俺らは魂だけで生かされてたんだよ、天界に」




「じゃ、じゃあ…なんで私は16歳なの?

ケタ数、全然違うじゃん…」




「そこからがこの話のミソだよ。


何十年か何百年か、何千年か前。天界でアマテラスとスサノオが色々あったらしくてさ。

それで怒ったスサノオが、最近また怒りを思い出して、20年前。

厳重に保管されていたはずの4つの"玉"を奪ったんだ」




「…私、アマテラス様とスサノオ様が仲悪いってことぐらいは知ってたけど、そんなになの…?」



弟…姉弟ゲンカで天界の季節奪っちゃうって…



どんな大きなケンカだったの…



なんか、気になる…