生神さまっ!

スサノオは彼……菅原道真(すがわらのみちざね)の話を聞いて、乾いた笑みをこぼす。




「結局お前も…俺に感謝はしているが…先に舞台を降りる、と…

そう言いたんだろ?」




「そうゆうわけではありません。わたしの能力をあなたもお知りでしょう?」




スサノオはああ、とつぶやくと、少し頷く。




「現人神随一の力を持ち…天界でも指折りの強さを持つお前がそう弱気なのには驚きだがな」




「そう言えば…わたしはそれほど強くなっていたのですねえ。

…全ては恨みからうまれた、わたしの力のおかげですけれどねえ」




「…分かった。つまりお前は…負けにいくんだな?」




「まあ、簡単に言ってしまえばそうですねえ。ですけど…先程言ったでしょう?」




道真は…今までの笑顔とは違う、狂気に塗れたような…どこか遠い闇を見つめるような目を浮かべながら、微笑んだ。




「わたしは死ににいきますけれど、





彼等も実質…死ぬことになるでしょうねえ」






「……そりゃあ楽しみだ」





道真は…正気に戻ったように目をパチパチさせると、笑顔を浮かべた。

その笑顔は…確かに、心がこもっていた…そんな気が、スサノオにはした。





「……それでは。


今までありがとうございました…スサノオさま」