天界にだって、必ず朝が来て。

容赦なく私達を現実に戻す。







「…ごめんね」




朝。

私は、春乃と夏樹に…謝っていた。



今までの私について。

きっと、みんな、気付かぬフリをしていただけだったんだ、私の異変に。





私の過去を話して…ごめんね、何回も言う。







「…何に対して謝ってんだよ、秋奈は!!」




「え…」



「…秋奈は俺等になんか悪いことでもしてたのかよ?」



「だって…ずっと私、みんなの事信用できてなくって…

敬語癖だって抜けなかったし…」



「今、お前が言ったんだろ!

…知らないうちに、俺らを信じていたことに気が付いた、って」






春乃も、何度も何度もうなずく。
目に涙をいっぱいにためながら。




「あたしだって、秋奈に謝りたいよ…!

だってあたし、確かに秋奈が何かを隠していることはなんとなーく知ってた。


…今話してくれたヤケド跡…あれ、夏の時にあたし、見ちゃったでしょ?」




…そうだ。

1回春乃には、着物がはだけた時に見られて…


あの時はただ必死に、バレないようにって…


…どうしてバレないようにしたか、と問われたら…やっぱり自分の罪のことを話すのが、怖くて。


だから私、春乃の元から逃げたんだ。





「ずっと……ずっと、秋奈に聞けなかったの…!

秋奈は私に話してくれないんじゃないか、って思ったら怖くって。


けど、あたしらしくなかった!!

秋奈が作っていた壁なんてもの、ぶっ壊しとけばよかったんだよ…!!!」