「…ねえ、冬斗。

やっぱり私、



白が好きだよ」





「…俺も好きだよ」








何度も泣いた。泣き叫んで、なんでって問うた。




答えがでなくても。いつか出ると信じて。







残酷な真実を知ってしまった中2の秋。


私はもう、2度と戻れない。そう思った。



でも、戻れた。

戻れていた。



気付けていなかっただけだった。












「……白は、私にいつだって希望をくれていた」













やっと気が付いたの、って。


名も知らぬだれかが、頭の奥で…優しく笑った気がした。