「純粋な色。
平和を象徴する色。
清潔感がある色。


…決して暗いイメージだけじゃない。




白はいつだって、


黒に光を射してくれる、希望の色だ」







知らなかった。

白に、そんなイメージがあるだなんて。



…いや、忘れただけなんだ。

忘れようとしてただけなんだ。






「…そっか…希望、か…


…かっこいいね」







部屋に幾筋もの白い光の線が走る。



なんて、温かい、優しい色をしているのだろう。







白はいつだって、私の心にいた。


空っぽな私の心。



けど…ずっと支えようとしてくれてたんだね。





いつだって白は、

私を救おうとしてくれていた。