生神さまっ!

ひとしきり3人は笑うと、ふう、と揃って一息ついた。



…こっちは笑うどころじゃない。おばあちゃん扱いされたんですよ。まだ16歳なのに!




「いやー、ごめんね秋奈!

あたし的にはピッタリで…ぷぷっ」




「そろそろ冷めてよ春乃…私疲れてきたよ…ただでさえ四季の取り戻し方とかもよく分からないのに……」




そう、結局春乃に教えてもらってない。



どうやってスサノオ様から四季を取り戻すか…



…なんだか、ここが天界だということはもうつっこまない。



異国人みたいな姿とか、馬鹿にでかいお屋敷とか。



…アマテラス様が、私が誰にも言っていないことを知ってたりとか。



そこらへんでもう、軽く…信じた、ていうよりは…流したって感じかな。



そこを自分が理解しようとすうと、キャパオーバーで頭がどうにかなりそうですから。




「そういえばナイスタイミングで2人が入ってきたからねー!

どうやって四季を取り戻すか…話してなかったね」




春乃はちら、と夏樹と冬斗の方を見る。



2人は顔を見合わせると、揃って私の方をまた見てきた。



「秋奈はまだ信じられないかもだけどさ、元々季節ってのは神様作ったものなんだよね」



「う…うん」



夏樹の言葉に、ここはとりあえずうなずいておく。ここで止めたら一生話が終わらない。




「季節を作り出したのは、春、夏、秋、冬の神4人。

彼女達の事は後々話すとして、

問題はどう季節を作ったのか…」



「4人の神達はアマテラスに命じられ、四季を作った。

そしてそれはまず天界に産まれ、すぐに人間界にも広めたんだ」