『大丈夫です。秋奈、あの事は、あなたのせいではありません』




「……ココの世界に来たばっかりの時…アマテラス様が言ったの、私に。


アマテラス様は知ってたの。

私が罪の意識を感じてたことに」





真実を知りたくて、この世界にいることにした。


そして、私は…真実を知ったも同然の状態になった。




「…何があったかは分からないけど、私にガラスが当たらなかったのは…きっと、2人の魂が天界に差し出すものだったからだと思う。


だから…私は死ななかった。

ココに来なきゃ、いけなかったから」





完全な真実に辿り着いているわけじゃない。


まだ知りたいことが、たくさんある。





「…アマテラス様は私の全てに気付いてた。
私の心が、本当はぐちゃぐちゃなのを全部上辺だけで隠しているだけのものだってことも。


『凡人の皮を被っているだけ』…そうも言われた」




私は普通になりたかった。

欲を言えば、ヒロインに…主人公になりたかった。





「…………私は最低なモノなの。


ずっと、ずっと隠してきた…みんなに」





本当の懺悔ができるのは、まだまだ先だ。

全てを知ってから、全てが終わってから…だ。





「………罪は私を容赦無く襲う。

正常なヒトじゃないの、ホントは…私」



涙に濡れた顔を、そっと拭う。










「……気付いてたよ」