「どうぞ入って。

もう夜更け…とりあえず部屋に案内するわ。

孤児院のみんなには、明日紹介するから」





手招きされるまま、孤児院の中へ。



時刻はもう夜の9時。



起きている人もいるみたいだけど、小さな子もいるから…ということで、2階の奥の部屋で今日はとりあえず寝てほしいと告げられた。



もうベッドも用意されてるし…今日は荷物を開けなくてもいっか。



…私も、疲れたし。




「では、おやすみなさい」



「はい…ありがとうございました」



「あ、そうだわ…

今日の夜、流星群があるらしいのよ。

あと10分程度で始まるらしいから…見てみたらどう?バルコニー、この部屋にあるし…」




流星群…



そんなの…あったんだ。



…お母さんとお父さんが好きそうな、自然のイベントかぁ。