生神さまっ!

「………ははは」




神様。


聞こえてますか。





久しぶりに流した大粒の涙。


その涙なんて目に入らない程の大量の赤が飛び交う車内。



スローモーションで動く世界の中で、1人泣いて、




1人、




笑う。





「………あはは、は…


…あり、がとう……」







自然と出た言葉に、嘘はなかった。




ぐらり、と車体と同時に身体が揺れ…ゴッ!!と音を立て、車の壁何かが凄い勢いでぶつかったのが分かった。


これは…車の部品…だったもの…?

…私には、傷がつかないのか?



伸ばした手でそれを掴み、勢い良く自身のお腹にぶつける。

力はそんなに出さなかったけど、事故の衝撃で揺れている車内のせいで、想像以上の痛みが私を襲った。



そのせいか、目が重くなる。




私は、気付く。


折れ曲がった車内のミラー。

そこに飛び散っているのは、お母さんと思われしき血。





そこに映るのは、



お父さんとお母さんの血にまみれた、


涙をただ流しながら




笑う、






私がいた。