生神さまっ!

ゴッ!!という鈍い痛みがほおに走る。



「あなた!」


「黙ってろ!」



お母さんは、すぐに黙った。

ああ、そうやって見捨てる。



「本当の娘でもない私は気に入りませんか。


長年ただのストレス発散の道具だったモノが喋り出すのは気に入りませんか」




「黙れ!!」



「黙りません。

私はもう、全て諦めた。だからもう、なにも怖くありません」




怖くない、もう、なにも。


全て諦めた。全部、全部だ。




「家族としての仲が直ることも、お母さんが私に本当に笑いかけてくることも、お父さんが優しくなることだって、全部諦めた。


私にとってサイテーなあんた達に嫌われても、私はもう怖くありません」




「黙れ……黙れ!!」



お父さんが大きく手を振り上げる。


ああ、来る。

けど…その前に。


激しく車内で動いたせいか…突然お父さんがキレたせいか出てきた、

お母さんの戸惑いが…


手元に、あらわれてしまった。