生神さまっ!

10数分待っていると、校門に止まった1台の車が見えた。



そこまでは走って行く。




結構濡れたけど…良かった、歩いてたら風邪ひいてた。




「じゃあ、行くからね…」



「…うん」



「……そんな硬くならないで」




お母さんに私の気持ちが分かる?


お母さんはもう、あんな気持ちにならなくて済む。

全て私にのしかかってくる。




けど…そんなこと、言えるはずがない。


私の家からお父さんの会社は車で20数分。学校から10分ちょい。



すぐに着いた。



玄関口で秘書らしき男の人に色々なにかを言っているお父さんが、止まった私達の車を見ると、男の人に笑顔で手を上げる。


…あんな顔、私の前ではしてくれない。



旅行の時に出てくるか。


いや、でも…日常的にあの笑顔を見てるあの人は、お父さんの別の一面を知らないのか。




そんなことを考えている間に、お父さんが乗り込んできた。