生神さまっ!

ずっとずっとダメだと思ってきたこの関係。



私はただ、亮太を利用してただけだと気付いたのは




1年生も終わる、3月。





「…あの子、また……」



最近気付いたこと。


1月ぐらいから、かな。



亮太の近くに…よく、ある女の子がいる。



私と亮太は隣のクラス…多分、あの女の子は亮太と同じクラスだ。

そして、サッカー部マネージャーとかだった…気がする。




ふわっと癖っ毛の肩よりちょっと下までの髪。

くりくりっとした綺麗な目。

華奢な体躯。



特別美少女ってわけでもないけど…私から見たら、とても可愛い、とても…心が"キレイ"な子。

そんなこと、すぐ分かる。



友達2人と移動教室からの帰り道、クラスの前の廊下。

隣のクラスの前で喋る2人の姿は、とても微笑ましい。




「ははっ、やっぱり美久(ミク)もそう思う?俺もそう思うわ!」



「そうそう!だってあのバンドはドラムあってのものだと思う!!」



「いやー、美久とはほんっと気が合うわ!」



…美久、その子の名前は知ってる。

最近亮太からよく聞こえてくる女子の名前。





「…いや、でもよー…

…あ、秋奈じゃん!よっ!!」





…私に気付いてしまった亮太が、キラキラした笑顔で私に片手を上げる。


友達がニヤニヤしながら「私達先教室入ってるからー」なんて言う。