生神さまっ!

中2の秋に、全てを知ってしまった。


中3の秋に、希望を捨て進路を決めた。



そして、高1の秋。


私は、最低なことをした。




「………泣けよ」



「……え?」



「泣いていいから。今までの分、全部泣いちまえ」




途端、緩む涙腺。

全て壊れてしまったみたいに、泣いた。



夜な夜な1人で静かに泣くことしかできなかった私を、

亮太はずっと抱きしめてくれていた。




「……ここじゃ、たまに人通るな…」



亮太のつぶやきが空に消える。

亮太に支えられるがまま、私は共に歩き出す。


人通りが少ない方へ、少ない方へと向かっているうちに。




「…ごめん、そんなつもりじゃねえんだよ…!

ただ人が少ねえところに行こうとしたら…!!」




…少し妖しい通りに来てしまった。



目の前には、キラキラとネオン輝くあからさまなホテル。


私は泣いたまま。




「……ねえ、亮太」



「あ?」



ちょっと自己嫌悪気味の亮太に…小さい声で、つげる。



「…お願い、慰めて」





…訪れた、静寂。

周りは夜が近づき、騒々しくなってきてる。





「…クッソ…許せよ、秋奈」



亮太の笑顔が消え、その代わり…

今まで彼に感じなかった"男"な部分を、私は感じた。




「オレが、お前の苦しさを消してやる」