生神さまっ!

「ごめんなさいっ…ごめんなさい!


許して…許して、ください……」




「……その口を開くな、うるさい!!」




「かはっ…!!いった…い……!

やめてくだ、さい……」




繰り返される日々。


酷い時は3日か4日に1回、普段は週に1回のペースで繰り返される。



視界の端にうつるのは、こちらをぼぅっとした目で見つめるお母さんの姿。


お母さんが1度精神科に通い出してから、お父さんはお母さんには暴力をふるわなくなった。



そしてお母さんは、お父さんを強く止めない。

諦めて、そう言いたげな悲しい目でこちらを見ていた。






きっとお母さんは、なんだかんだ助かったと思ってるんだ。


お嬢様育ちのお母さんには耐えられるはずもない。



…血の繋がらない娘を、庇う理由も見つからない。




お母さんが、ぼやけてくる。


涙で滲む、世界が分からなくなっていく。



このまま眠れたらいいのに、と思うけど、眠れない。




「なに、泣いてるんだ……!!!」




寝転がっている私に、一気に2回、体を蹴られる。




「泣くな!お前が、泣いていいはずないんだ!!」




なんで。

泣く権利なんて、誰にでもあるのに。


なんで私は泣いちゃいけないの。




「…ごめん、なさい…


…すいませんでした……」




そんなこと言えるはずもなく、謝罪の言葉を告げる。