生神さまっ!

私達"家族"が、唯一家族になれるのは、



年に2回行くことになってる旅行だった。




春夏秋冬。

四季折々の風景は、なぜか私達の心を落ち着かせた。



お父さんも1週間近くの休みを無理にでもとって、参加してくれた。



お母さんは綺麗な笑顔を見せてくれた。







春は、桜を見た。梅を見た。花を見た。

華やかで美しいその景色は、家族の心を綺麗にしてくれるようだった。



夏は、遠くの花火大会に行ったりした。

活気溢れる周りの空気に、私達も明るくなった。



秋は、美しく染まった紅葉を見た。

変わっていく様々な色は、私達の心に楽しみを与えた。



冬は、遠出して雪が見える場所に行った。

しんしんと降り積もる雪を見ていると、どこか素直になれるようだった。





だから私は"季節"が好きだった。

季節がなきゃ、家族になれないから。



残酷だけど、そんな理由だった。