私の顔を見た冬斗は「ごめん」と言うと、また抱きしめた。




「今言うはずじゃなかった」



「……いつか、教えてくれる?」



「…ああ」



体に感じるのは、温もり。

どこか懐かしさを感じる、匂い。




私は1人じゃない。

何度も何度もそう思ってきたけれど


結局はダメになってしまった。




「……俺がずっと、聞いてる」



「…ねえ、冬斗」



「ん?」




私は…冬斗の綺麗な黒い目を見る。








「……懺悔、させて」





お母さん、お父さん。

今から私は、


懺悔をします。