「んじゃ、私達も寝よっか。アマテラス様はいないっぽいし…

おやすみ、みんな」




……あれ。
返事がない。


不思議に思って振り返る。



「秋奈、勘違いしないでね」



冬斗が、苦笑いを浮かべながら言う。


勘違い、って…




「ああ、さっきの話?

大丈夫、気にしてないから!じゃーね、おやすみ!」





背中を向けて、少し小走りで部屋に向かう。


部屋に入って、電気もつけずに…ぺたん、と床に座り込んだ。








「……嘘つき」




なにが、気にしてないから、なの。

…いくらオムライスが美味しくったって、気にするもんは気にしてしまう。




「…チャラいんだよ、みんな」




なにが遊び歩く、よ。
あんな可愛い天使みたいな容姿の春乃がいると言うのに、なんで遊びにいったりするの。



なんか、ムシャクシャする。

イライラする。



…私にそんな資格、ないっていうのに。