…賭けてみよう、と思った。



全てを。



愛した四季を救うのに、戸惑いがあった自分がバカらしく思えてくる。




「秋奈。

一緒に…救ってくれますか」




私は、ゆっくりと口を開く。




「はい…!」




私の言葉に、視界で3人の人物が動いた。



1人はアマテラス様。ほっとしたように、美しい笑顔を見せる。



もう1人は春乃。声を上げたいのを我慢したらしく、必死に手で口をおさえてる。



3人目は夏樹。彼は、にっと私に笑った。



そして、冬斗。



彼だけが、笑うこともなく、ただ…私を見ていた。




「四季の生神の4人よ…

どうか、


寂しき世界、天界に


四季を……」




アマテラス様は、静かに頭を下げた。



…寂しき世界。



私のイメージでは、天界って華やかなイメージでしかない。



けど、それもただの想像。



人だって世界だって神様だって同じ。



全て、見えてるだけが正解だとは限らない。



だから、私は追い求める。



なぜ、あの事件が起きてしまったのか。



どんな真実でも構わない。



四季の生神としてでも、なんでもいい。



ただ、知ることができて。





懺悔をできるのなら。