生神さまっ!

春乃は現在、おニューの着物の会計中。

一緒に私と選んで…散々悩んだ挙句、綺麗な黄緑色を基調とした黄色が所々に混ざっている春らしい着物にした。
冬用を買うのと悩んでたけど、時期的に春物の方が安いから…これが結局の決め手。


実は周りに気配りができる春乃らしい選択だな、って思った。





つまり今は、着物の店の外で夏樹と2人きり。
店の前は邪魔かも、ということで…現在は店と隣の店の間の影にいる。


…夏樹と2人きりなんて、あの時以来…かも。


いや、2人の時もあったけど…周りに誰かしらいたりしたから、実質あれ以来だよ、やっぱり。



ちょっと気まずいかも、なんて思ったりもするけど。
気さくに話しかけてくれて、良かった。



「……秋奈はさ、自分がやっぱり俺と似ているって思う?」



…突然のぶっ飛んだ質問に「え?」と思わず聞き返す。

困ったようにほおをポリポリと指でかく夏樹。




「いや…もしかしたら、俺と2人でいるせいで色々考えてんのかも、って思って」



…ああ、なるほど。
夏樹は私が黙っている理由が、自分にあると思ったのか。



「違うよ、大丈夫。それに…」



私はまっすぐ、夏樹の赤い目を見て言う。



「私と夏樹は似ている、今もそう思うよ。

でも、似ているのはみんな同じだとも思う」



「…そっか。そうだよな」



はは、と笑みをこぼす夏樹に…私は浮かんだ質問を投げかけてみることにした。



「ねえ、夏樹はさ…なんで私と自分が似てるなー…って思ったの?」



「前に言わなかったか?

…なんていうか、感じ取った。
俺と同じような境遇で、ココに来たんじゃないか…ずっと、なんとなく…最初からそう思っててさ。

そしてその矢先に…卑弥呼と戦った時に、確信した。


ああ、俺とやっぱり似てるな、って」