生神さまっ!

行きたいところ…行きたいところ………




「…紅葉、とか…」




私が「あ」と思った時には、もう遅い。
場の空気が、一瞬固まったのを感じた。


言っちゃいけない言葉だった…コレは、コレだけは…!




「ご、ごめん!

えっと、そうゆうつもりじゃなくて…!」





人界なら…秋といえば、紅葉。

絶好のシーズンなんだ、今は。



けど、ココでは話が違う…まず第一に、色が染まらない。
山も色とりどりになんかなるわけないし……もう私は何を言っているんだ!

バカか!



「別に大丈夫だろ、秋奈。

俺だって頭の中でさっき1回考えちゃったし」



「うんうん別に謝らないで!どうせ来年は観れるしね!」



「来年に取っておこうな、それは。

とりあえず…そこら辺歩いてれば楽しいし。

今日はそうしよう」




…みんな、ありがとう。そしてごめんなさい!

無理させたよ、思いっきり…はぁ。



「ごめん…ありがとう」



「だから気にするなって」



肩をぽん、と夏樹に叩かれる。

顔をあげれば、少し口角をあげる夏樹の顔。