生神さまっ!

ぶつぶつと口の中でつぶやいてみる。



…そう、
口の中で…自分の中でだけ、のはずだった。




突然…耳元に聞こえた、低音。





「…もしかして、あの時のこと思い出した?」





低くてどこか心地いいアルトなその声。

バッ!と顔を上げると…私の向かい側に座る冬斗が、相変わらずの爽やかな笑顔で私を見ている。




「ねーねー冬斗ー。

今秋奈になんて言ったのー?」




「ん?秘密」




…くそぅ。

この、爽やか君め。全然爽やかじゃないじゃないか。実はSの部類なのか!?


負けた気がして悔しいんですけど…!!




「あ、パフェきたぞー」



ウェイトレスさんが、5個のパフェをお盆に乗せて1度に持ってくる。


私に渡されたのは…きらきらとイチゴのジャムやソースで赤に光る、可愛らしいパフェ…!



耐え切れず、すぐに一口口に入れる。




「ま、まさかこっちで…この味に巡り会えるとは思ってなかった、私…!」



「あはは、あたしも最初はそう思ってたー!

感動だよねー!」