生神さまっ!

気付けば、右腕を優しめに引っ張られていた。




そのままバランスを崩して…彼の体に、ぽす、と入る。




「段差、ありますよ。

考え事をしていたようですが…転ぶところでしたよ」




顔を見上げると…彼は、少しおかしそうに笑ってた。

…ちょっと面白がってるでしょ。



「でも、ありがとう」



「…でも、ってなんですか?」



「なんでしょうか〜」



思わずおかしくって笑うと、つられて彼も笑い出した。

でも…すぐ、彼の顔が「あ、ヤバイ」みたいな、笑顔のまま固まって、ちょっと焦ったような顔になる。



…どうしたんだ?


彼の視線を辿って…後ろを振り向く。




そこには…なんだかドス黒いオーラを醸し出す男子…約2名。

そしてちょっとピンクなオーラを出している女子…約1名。




カフェの入り口で、明らかに温度差のある5人が…各々色々な思いで、体が固まる。




「…とりあえず席、座りましょうか」