生神さまっ!

香織…って、確か……

夏樹と一緒の孤児院にいて…夏樹がココに来るきっかけは確か、その子の笑顔を奪ってしまった自分に嫌気がさしたから…とか。



そして…夏樹が、知らず知らずのうちに恋に落ちてた人…だよね?




「…そういえば2人は立ち聞きしてたんだっけ」




ふと思い出したことを小さく口に出すと、春乃には聞こえなかったみたいだけど冬斗には聞こえたらしくって。



「…いや、だって…夏樹に襲われてるかもしれないと思って」



「それにしても立ち聞きとは趣味の悪いことをしますね」



「誰だって思っちゃうだろ。

…ま、秋奈が夏樹に好意があるなら別だけど」



「いや、だからそれは勘違い…!!」




…なんか、冷たい視線を感じて…私達は、その感じた方へと顔を向ける。




「…黙って、なの」



「…ごめんなさい…」

「…ごめん…」




つ、筒姫様の威圧感ハンパないです…



私達は1回目を合わせた後、黙って筒姫様の言葉を待つ。





「…佐保が外出許可をもらったと聞いたから、頼んだの」



「なにを?」



「夏樹のいた、町のこと」



「……」



「……聞きたいの?」