「…では、封印をときますよ。

2人共、やり方は分かりますね?」



「ああ」
「なの」




2人をみてうなずいたアマテラス様は…小さな座布団みたいなところに夏の玉を置いた。





そして…アマテラス様が、春の玉の時と同じように私には聞き取れない言葉をつらづらと並べる。




…相変わらず、私には…タイミングとか、分からないんだけど…

…こんな調子で…私…次なのに、大丈夫かな。



竜田姫様とも会ったことはないし…相当な変わり者らしいし。

毎日抜け出すって相当だよ。結界破ってまでそんなに遊びに行きたいの…


聞くからに、佐保姫様も筒姫様も…多分、抜け出したりはしてないだろうに。



身の安全を守るために閉じ込められてるのに…自分から外行ってどうすんだ。





そんなことを思ってた時…突然、2人が同時に赤の玉に手を置いた。




「っ…!」

「んっ…」




夏樹の眉間には深い皺が寄せられてく。
筒姫様は、無意識のうちか口が少し開いた。




そして…




「…終わりましたよ」




「…はあ……はあ……はあ………」


「…疲れ、たの」




夏樹は倒れなかったけど、筒姫様は床に手をついた。