生神さまっ!

夏樹を縛っていた鎖が、まるで、突然解けたように。


複雑に絡み合っていた鎖が、実は少しずらせばいいだけだったかのように。




「……ああ」




夏樹は、笑った。



いつもみたいな、明るい笑顔じゃない。はっちゃけた笑顔じゃない。


優しく、優しく、


少し、口角が上がっただけかもしれないけど。




確かに、笑ったんだ。






「…黙って聞いていれば、なんだそれは。


仲間等、所詮名前だけのもの。
昨日まで仲間だったはずの者に、今日は命を追われている…それが、仲間の恐ろしさだ。


気を緩ませても、何の価値もない。

ただ、最後に…お前らが言うよう、悔いるだけだ。




なぜ、信じてしまったのだろう、と」




それを遮るかのように…夏樹の手から生まれた炎が、突如義経を襲う。


本当に急で、一瞬戸惑いを見せた義経…寸前のところで、止める。





「…義経。お前、忘れてるんじゃねえの」



「…我が、なにを忘れてる、と?」




「お前は死んだ後…自分を裏切った者しか思いつかなかったのかよ。
お前はただ、見えてなかっただけだ、必死すぎて。


お前にだって…味方がいただろ!ずっとお前と共にいてくれた奴が!


ソイツ等に、失礼だと思わねえのかよ!!なんで思い出せねえんだよ!自分に仲間がいたってこと!!!」




攻撃は増して…義経はうろたえだして、夏樹の攻めにはいる…!