生神さまっ!

少しでも私達が動いてはいけないような空気が漂う。



…今私達が突っ込んでも…多分、太刀打ちできない。
ここは…最初、夏樹に任せよう。





最初に動いたのは、夏樹だった。
その場で大きく飛躍した夏樹が右手を前に出す。




するとその手の上で、急に赤々と燃えながら踊る炎が現れた。
その炎を持つようにした夏樹は、下にいる義経へと向ける。




けどそれを義経は、手を前に出しただけで…塞いだ。





ガキン!という、まるで金属同士を打たせたような音が再度響く。






義経の手の前に…薄い黄色の、ガラスでできたみたいな…壁?






「…義経は、封印が得意。

共に、結界を作るのも得意とされてるんだよ」





横に来た冬斗から教えてもらう。

あれが…じゃあ、結界?



結界は壁のようなものだ、って聞いたけど…夏樹の炎まで塞いじゃう結界って…





「そんなものか?夏の生神よ…

術を…結界を破ってみよ、我の」




「はっ、望むところだ」




激しい攻防戦が繰り広げられる…!!

義経は守りだけじゃない、突如手から出したその結界?を鋭くさせて、小さいナイフみたいにさせる。


それを攻撃しながらも絶対に攻撃は受けない。



対して夏樹は、ほぼ守っていない。

炎の術を繰り返し打つけど、全っ然当たる気配がない。



お互いスピードは同じくらいなのに……なんで!





「所詮"生神"よ…我が現人神といえど、写しのようなお前に、我は負けぬ」