…まだよく分からない。


けど…



「…夏を救う、か。

嫌だな」



「…そう言うと思ってたの。

でも、夏樹。

夏樹は1人じゃないの」



その言葉に…思わず体が反応する。




「夏がいれば、春も秋も、冬もいる。

当分は揃う予定がないの。

夏樹のお迎えが、筒たちの予想以上に早かったから。


でも、いずれ仲間は集まるの」



「…仲間、ね…」




「きっと4人が揃えば…夏樹は、夏を救おうと思えるはずなの。

夏の本当の楽しさを知れるはずなの。


だから…」




筒は、俺の髪をすっと触った。




「…お願いなの」