生神さまっ!

「…二度と会えない。

二度と、香織に面と向かって謝れない。

二度と、笑いあえない。


…けど、俺がこの道を決めたんだ。



俺は許せなかった。


裕也も、俺も。

夢を見せてくる夏も。


俺はこれからどこに行くのか、俺自身よく分からない。



でも、俺は…香織のこと、ずっと覚えてるから。



香織が忘れても、必ず……」





「忘れるわけないじゃん!!!」




…え?

…今…香織、喋った?



「わ、だしだって…ずっど、夏樹のごどずきだったんだがらあ!!

ぎづげ、ばか!!


なんでいなぐなるの!


もういぢど、あいだいよ…二度とあえないなんで、言わないで…!!



わだしがなつぎをいづかわずれるなんて、言わないで!!」




俺はそっと、香織の側に近寄る。


そして…右手でそっと、香織の左ほおを包む。



できるだけ優しく、涙を拭う。



けど…その感触を感じたのか、もっと泣く香織。




「…じゃあね」



「いや…いかないで!どごにも!いか、ないで…!!」